“スキ”を10文字以内で答えよ
2時間目 『サディスト教師≧ワタシ』
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家に帰ってからは、私は自分が何をしていたのか、全く覚えていなかった。
いつもと同じサイクルで生活しているからか、
それとも、
あの教師が担当になってしまったという事実を、受け入れたくないからか。
どちらにせよ、私にはもう、どうでもいい事だ。
ベッドからのろのろと起き上がり、和室へ向かう。
ふすまを開けると、小さい家ながら、立派な仏壇が目に入る。
真ん中には、にっこりと綺麗に笑っているおばあちゃんの写真。
その前にある座布団に、ゆっくりと腰をかけ、手を合わせる。
おばあちゃん。
昨日はとてもとても嫌な事がありました。
正直、泣きそうです。
おばあちゃんに、愚痴っちゃいたいです。
でも、おばあちゃんは、私の愚痴を聞くのはきついだろうから、これだけにしておくね。
一息吐き、目を開く。
「じゃあ、行ってくるね」