恋心



感じるいくつもの視線。


ふとC組の教室を見ると、ナミやセナがこっちを見ていた。


そして…あいつ、相原夏美も。



このクラス、よく考えたら面倒くせー女の集まりだ。

まーた何か勘違いされそうだ。


突き刺さる視線を逃げるように避け、俺も隣の自分の教室へと入った。



「清原、遅刻だぞー」


数学の先生が窓際の席に座った俺にそう言った。



「雨すごかったから雨宿りしてたんす」


「まぁいい。後で職員室に遅刻理由の届けを出しにこい」



はーい、とマヌケな返事をして窓の向こうを見た。


なんだよ…

あんなに土砂降りだった雨は、嘘みたいにすっかり上がっていた。



< 112 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop