恋心
女はみんなバカだと思う。
簡単な、単細胞な生き物だ。
「ねぇ、サラさん」
俺はそっと耳元に唇を近付け、囁いた。
「うん…いいよ」
ちょっと照れ臭そうに答えたサラさん。
それを見て、内心かなり呆れていたけど。
「ごめん、俺ら先出るわ」
俺はサラさんと二人でそそくさと部屋から出て行った。
女なんて、きっとみんなこんなもんだ。
簡単で、軽くて、空っぽな生き物。
自転車の後ろにサラさんを乗せた俺は、足早に家へと急いだ。