恋心
「私も行くーっ♪雑誌買いたいし」
そして、調子のいいもう一人はそう言うと先に玄関に向かって。
「お兄〜!早く!」
そう言って俺を急かす。
ったく…
「寒くないのか?」
自転車で夜道を走りながら、まだ髪が濡れていた後ろの若菜に聞く。
「うん、大丈夫ー」
そして、若菜の返事を聞いてふーん、と答えて。
「とか、いって熱だすなよ?」
そう言って笑うと、若菜もフフッと笑って。
「ほんとお兄、口うるさい。お母さんみたいなもんだね、お兄は…」
小さな声で、そう呟いた。