オタク女とアナログ男


「えっ、ちょ、待てよ、これが、大河の部下でオタク仲間で呑み仲間の…ミーコ?」

「…ん、まぁな」


顔を反らし、少し照れたように頬を掻く大河。
…嘘だろ、予想外に近いのがいたじゃん。



「なぁ、この人の名前は!?
会社ではどんな感じなわけ!
えっとえっと…え、じゃあ今日の呑み会この人もいたのかよ!?」

「ちょっ、なんだお前…!?」

「この人、知ってんだよ!
俺の友達のお見合い相手で、あいつが写真持ってたんだ!」

「………何?」

「それで俺も見て、一目惚れ!
運命だ、やっぱこれはそれしかねぇ!」

「………あぁん!?」


大河はゲームを即座にセーブし、詰め寄ってきた。



「その友達はミーコの事どう思ってんだ?
まさか惚れたりしてねぇよな。
で?
お前は何勝手に惚れてんだオイ」

「ちょ、元ヤン丸出しっすよ大河さん…」


 
 
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