未熟な天使 *恋と心理学と彼とわたし*
「湊ちゃ~ん!!」
あたしに気づいたエロ男、いや吉井が近づいてきた。
「湊ちゃんってば、どうしたの? そんなカッターイ顔しちゃって」
「……吉井は、どうしてそんなにいっつもヤラしい顔してんのよ?」
「なんでいきなりフキゲン? そんでヤラしい顔ってなんで?
……あっ そっか。湊ちゃん、ナントカ発表会の代表選手だっけ? だから、そんなおカタ~イ顔しちゃってるわけだ」
おカタイ顔って、こっちの身にもなってよっ
緊張してんだってばーっ。
それに代表選手って、なによそれ?
「そうだ湊ちゃんっ」
そう言った吉井が、いつものように気安くあたしの肩を抱く。
ピタっと寄り添って、耳もとで妖しく囁く。
「緊張してんなら、俺が本番前にほぐしてあげよっか? 心もついでに体のすみずみも。
まずは体からってことでー、どっか場所変えてどお???」
顔を横に向けると、予想以上に近い場所に目があって。
「……いいよ、吉井。あたしのこと連れだしてよ?」
一瞬キョトンとしたエロ男。
でも次の瞬間ニンマリとして
「どこにする!? 理科室はどお? あそこって案外いっつも人こないよ」
って、“いっつも”っておいっ なんで知ってんのよ、そんなこと。
あたしに気づいたエロ男、いや吉井が近づいてきた。
「湊ちゃんってば、どうしたの? そんなカッターイ顔しちゃって」
「……吉井は、どうしてそんなにいっつもヤラしい顔してんのよ?」
「なんでいきなりフキゲン? そんでヤラしい顔ってなんで?
……あっ そっか。湊ちゃん、ナントカ発表会の代表選手だっけ? だから、そんなおカタ~イ顔しちゃってるわけだ」
おカタイ顔って、こっちの身にもなってよっ
緊張してんだってばーっ。
それに代表選手って、なによそれ?
「そうだ湊ちゃんっ」
そう言った吉井が、いつものように気安くあたしの肩を抱く。
ピタっと寄り添って、耳もとで妖しく囁く。
「緊張してんなら、俺が本番前にほぐしてあげよっか? 心もついでに体のすみずみも。
まずは体からってことでー、どっか場所変えてどお???」
顔を横に向けると、予想以上に近い場所に目があって。
「……いいよ、吉井。あたしのこと連れだしてよ?」
一瞬キョトンとしたエロ男。
でも次の瞬間ニンマリとして
「どこにする!? 理科室はどお? あそこって案外いっつも人こないよ」
って、“いっつも”っておいっ なんで知ってんのよ、そんなこと。