大嫌い・大嫌い・大嫌い、大好き

あたしは泣くばかりで、お礼を言うのを忘れていた。

あの時言ったのは確かにありがとうだったけど、違うありがとうだったから。


あたし人として最悪じゃん?



「愛~」


「奇跡を起こすしかないじゃん」


「そんなの、無理だよ…」




……―――そいつが蓮だった。




あたしは再び蓮と会えるなんて想像もしてなかった。



あたしは毎日奇跡を起こすためにこの周辺を歩き続けた。 



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