結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 「お前たちは心配しなくていい…」


 旦那様は蓮と咲弥を気遣う。


 「しかし…父上」


 「お前たちは…邸宅に戻れ……。今後…ほとぼりが冷めるまで出入り禁止だ。
 お前たちにはお前たちの立場と守るべきモノある」


 蓮は旦那様の言葉をフクザツな表情で聞いていた。
 納得出来ないようだ…。


 「…このままでは……如月家が!!?」


 「お前は如月家を出た人間だ…。関係ない……お前は徳川家の人間だ…帰れ」


 旦那様の息子の蓮を思う気持ち。


 蓮が父親を思う気持ちが……すれ違う。

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