結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 「…もちろん社名も変更…俺のコスモの…子会社として…再出発して頂く」


 業務提携ではなく安達社長が言うのは…我が社がコスモに吸収合併しされ
てしまうってことだ。


 KISARAGIの名前は消えてしまう……。


 「比呂!?俺の言った話でダメなのか??」


 「俺は損な取引はしないって言ったはずだ。蓮」


 俺の隣で黙っていた蓮が安達社長を詰る。


 「…蓮…親友の好でわざわざ…俺が手を差し延べているんだ…。感謝しろ……俺
だって今の…KISARAGIには何の価値もない」

 「何の価値もないってどういうことだ?俺たちだって今まで必死に頑張って来たんだ!」


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