結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 「まあ~」

 お母さんも神さんの情熱的な言葉に頬を紅くした。


 「…若菜お前はどうなんだ??」


 「…わ、私も……」

 私たちの前に座る二人の視線が私に集中。
 緊張で舌がもつれて、言葉が出ない。


 私は神さんの左手を強く握った。


 「……」


 神さんは碧い瞳で私を見つめて、私の手を握ってくれた。


 「……若菜も同じ思いです……」


 「……若菜も素敵な人を掴まえたわね~」


 お母さんは反対ナシ…唐突な結婚だけど…私たちを祝福してくれた。


 あの人はフクザツに神さんを見つめる。


 「荷物…まとめておいで…若菜」


 「え、あ…でも!!?」


 「古橋さんあなたと二人で少し話があります…」

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