結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 私の衣装決めには3時間かかったのに…神さんの衣装はたった15分でキマった。


 ホテルのロビーのカフェで休憩。

 カフェの周りは全面ガラス張り…その向こうには和風の庭園が広がる。


 「神さん…衣装はあれでいいんですか??」


 「…新郎はあくまで新婦の添えだ…何でもいいんだよ」


 神さんはブラックのコーヒーに喉を通す。


 「!!?」


 「「「社長…神社長…」」」」


 「!!!?」


 いきなり…披露宴帰りかと思われる若い女性の集団が神さんに声掛け。


 「ミ、ミオ!!?」


 神さんの伏し目がちだった瞳が見開く。


 

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