結婚契約~私の旦那さまは碧い瞳の社長様~《完》
 そう思いながらも…俺は今ままでに味わったことのない幸福を壊したくないと
反面思っていた。


 互いに揺れる相反の思い……。


 「ただいま…」


 帰りはいつも柚木が迎えに来ていた。


 「今夜は…若菜さまが神さまに夕食を作りました…リクエスト通り…ハンバーグです」


 「そうか~」


 俺の母さんは洋食屋と営んでいた…。
 母さんの作るメニューの中でいちばん好きだったハンバーグ。


 若菜の作るハンバーグはどんな味だろう!?


 

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