負けないもん!!

図書室

話かけられてても無視して勉強してた。

でも、うるさい奴らの中で秋本の声が気になった。

「あれ?万年2位の坂田さんじゃん。こんなところでお勉強?」
うざっ。なんでこんなに勉強してるのに勝てないの!!ムカつく!

「おいおい答えろよ。」
今回は、絶対に勝つ。こんな奴に負けてる場合じゃないの!!集中!

「坂田さんお勉強教えてあげよっか?」
馬鹿にした言い方に馬鹿にした笑い方。悔しくてたまらない。今回は、絶対に1位になる!

「結構です!!今回のテストあたしが1位とりますから!!」
あたしが図書室を出ようとしたら、

「1位にこだわってんの?じゃあ俺が1位だったら俺の言うこと聞け。その代わり俺が2位だったらみんなの前で土下座してやるよ。」
何この自信。でも、今回は、勝てる。苦手範囲ないから。1ヶ月前から勉強したし。勝ったら秋本が土下座っていい気分じゃない。

「良いよ。乗った。あたしが勝ちますんで。」


それからあたしは、家に帰って夜中まで勉強した。


そしてテスト当日。手ごたえは、いい。完璧だった。
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