投げた恋ボール

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ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁｯ!!!


演奏が終了した。


昨日の練習の成果。

拓馬の応援。

先輩達の優しさに後押しされ、無事にベストを尽くすことができた。




「先輩ッ！」

「梨花。」



これまでの思い出に自然と頬に涙が伝う。


結果を聞けば私達の夏が終わるかもしれない。




この夏を、

私達のこの夏を、、、




終わらせたくなかった。

ずっとこのまま先輩と泣きあっていたかった。