嘘の恋愛から理想の恋愛へ (あの時あなたと出逢って良かった)
電話の向こうから小さな彼の声。

『えっいらねぇ~(笑)聞きたくもねぇ~(笑)』


と言う言葉だった……。

傷に塩を塗る様に女の子が答えてきた。


『聞こえた?(笑)声も聞きたくないってさ(笑)』



今まで冷静だった私は彼の言葉で崩れていった。

叫ぶに近い泣き方でこれこそ泣き叫ぶと言う言葉がぴったりなほど電話を持ちながら泣いていた。



その時、お母さんが帰ってきた。私が泣き叫ぶのを聞いて母性愛が出たのか力が出ない私から電話を取り上げて話した。

『もしもし?誰?愛が何故泣いてるの?愛が何かしたの?』



私はお母さんが女の子に怒鳴っている声を聞きながらあまりにショックで母と女の子の会話すら耳に入ってなかった。
< 4 / 26 >

この作品をシェア

pagetop