BEST FRIEND
「止めるな!恵を一人で行かせない!」
「夏海ちゃん、落ち着け!」
低い声で怒鳴られ、やっと夏海は止まった。
「恵は、キミに愛されて幸せだった…。だから、キミも幸せになってくれ」
夏海の顔に落ちてくる大粒の涙。
あんなにも夏海達を反対していたのに、夏海が恵に対する愛を認めてくれた瞬間だった。
だがもう遅い。もう取り戻せない。恵はもう…いなくなってしまった。
すぐ隣にいるのに、恵はすごく遠い所に行ってしまった。
恋なんて知らなければよかった。
あんなにも愛していたのに、こんなにも簡単に奪われてしまう。
永遠に続かぬ愛なら、私は恋なんてしたくない。この世に絶対というものがないなら、私は誰も愛さない。
そして夏海は声が枯れるまで泣き、初めての恋と別れを告げた。
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