私がお嬢サマっ?!
話が終わってあたしは、
あたしと由希の部屋に戻った。

「何の話だったの?」
由希に聞かれ、答えようか迷った。
でもいずれ話さなきゃいけないしね・・・

「実はね・・・」
あたしは今、リコさんに告げられたことを
話し始めた。

話しているとすごく寂しさが
こみあげてきて、由希の顔を
見ることができなかった。

「そっか・・・でも優梨を
引き取りたい、って言ってくれる人がいてくれるって
すごく幸せだと思うよ」

「そーだよね・・・」

たしかにそうだ。すごくありがたいことだし、
嬉しくもあった。
でもやっぱり、寂しい。

「優梨、たとえ離れて暮らすことになっても
あたしたちはずっと、友達でもあり、
家族なんだよ。だから大丈夫。」
そういって顔をあげ、にこっと笑った目は
涙でにじんでいた。

こらえていた涙が溢れ出した。

しばらくあたしたちは、
2人でずっと泣き続けた。
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