Clear.




「 奥、いいかしら? 」




扉を開けるなり慣れたように
店員さんに”いつもの所”と
告げて 奥の個室へ入る。





「 麗華ちゃんお酒だめだから
  オレンジジュースでいい? 」





あたしが首を縦に振ると
紫さんは席を離れて
カウンターの方へ行った。






・・・・バーなんて初めてだけど
紫さんは慣れてるみたい・・・







「 あたしの奢りね♪ 」


「 えっ!? 」


「 いいのよ。ここお得意さんだし 」


「 お得意さん? 」






ジュースにしか見えない綺麗な色の
お酒をおいしそうに口に含んで
少し頬を赤らめた紫さんは






・・・・い、色っぽい・・・・・。





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