Clear.

甘い罠





「 麗華ちゃ~ん♪ 」




週に1度は会うようになった紫さんは
部屋に来るなり、キョロキョロと
少し落ち着きがなかった。





「 龍は? 」


「 海くんに連れていか・・・ 」


「 でかした海!!!!! 」





龍弥がいないことを確認すると
ゴソゴソとピンク色の可愛い箱を出して
”はいっ”とあたしに差し出した。





「 ・・・・? 」


「 あたし買ったんだけど
  やっぱり着れないのよ 」





”麗華ちゃんの方が似合うわ”と
グイグイ押し付けてくる。
箱の上には白いリボンがついていて
・・・・可愛い。






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