ただ君だけを。


まだ昼休み。




でも家には母さんがいるから早くに帰ったら何か言われるだろうし。





教室に戻ろうにも…陽歌がいるし。



長時間横になっていて、まだ眠気としんどさが残る体を無理やり起こして冷蔵庫に向かって歩く。



少し小さめの冷蔵庫を開けて俺専用のミネラルウォーターを取り出す。



残り少ないそれを一気に喉を鳴らして体内に流し込む。




ひんやりとした水が、寝起きの体には気持ちいい。




「………」



空になったペットボトルをゴミ箱に放り投げて、またさっきと同じ位置に戻る。




(もう一眠り…)




俺は、また眠りにつく。





君の事だけを考えながら――――――――…






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