ただ君だけを。
純粋そうな見た目とは裏腹に、一日に何回も女を連れ歩いてた奴。


行き先は真っ先にホテル。





だって普通に考えておかしいだろ?




愛して愛して愛して…しょうがない女をどっかのプレイボーイに渡すなんて。




さっきの声だけを聞いたらそう思ってたけど。




目を見て思った。




ああ、こいつ本当に陽歌のこと好きだって。





俺の方が何倍も何十倍も想いは大きいけど。




こいつも、俺と同じ想いを抱えてる。




校門を出て行って、二人の姿が見えなくなった頃。




俺は正門ではなく裏門を通って、なるべくゆっくり帰った。





< 17 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop