SPIRAL
「あ、うん。ありがとう」
「なんか俺の顔見て倒れたっぽいよね。そんなにキモかったか、俺」
そう言った早川の笑顔を見て私の心臓がドクドクと鳴った。
彼は目鼻立ちがはっきりしていて、すれ違ったら二度見してしまいそうな顔だった。
「全然違います違います。最近体調悪くて。勘違いさせてごめんなさい…」
「いやいや、ブスなのは承知だし。え、ホントに大丈夫なの?」
なんでこの人は
自分を低くみるのだろう?
こんなにかっこいいのに…。