君だけだから
「…あ、私寝てたんだ」
「そろそろ指されるよ?」
「あ、うん、ありがとう」
そのすぐ後に私は先生に指された。
でも直前まで寝ていたから、答えなんて分かる訳が無かった。
どうしよう、どうしよう、と1人で焦っていると
隣から、小さい声で
答えらしきものが聞こえた。
たぶん吉田くんの声だ。
少し緊張しながらその答えを言うと、
先生の「正解!」と言う声が聞こえた。
安心して席に座った。
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