男子校にお嬢様!?
「ね、結婚とかさ、相手決めつけられんのって嫌じゃない?」

ぇ・・・?何をいきなりっ。

「んー。そだなあ、あたしがその人を愛せれば別にそれでもいい」


「ハハッ。なんか、それ、人事じゃん」


そうかなあ。

あたし、本気で恋した事ないんたよね・・・。

初恋は慎吾君だけど、あれっきり、会ってないから本気の恋とは言えないし・・・。


「齊崎君こそ、嫌じゃない?」


「俺は・・・・・」


「あっ!寮ってここ!?」


「あ、うん・・・」


「うっわ~。でかッ」


「まあ、寮って言っても、部屋1人ずつだし、風呂とか部屋についてるし、飯も部屋に持って来てくれるけどね」


なんかあたしが想像してた寮とは違うみたい。



「ふーん」


「行くか」


「うん」




齊崎君の言いかけてた事にあたしは気づかなかった。


あたしが齊崎君の事を知るのは、まだまだ先の話。







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