恋するホイッスル☆~サッカー少年へ~

「えっと、どうしたの?」

「…わりぃな、昼休み中に」

「全ッ然大丈夫だよ!!!」

「お、おう」


二人で廊下に出ての会話。
あまりの嬉しさについ、思いっきり首を振った。

佐野君はちょっとビックリしながら笑った。

恥ずかしさに下を向いていたら、ひとしきり笑った佐野君が頭を掻きながら言いにくそうに口を開いた。


「…白鳥ってさ、サッカーに興味、とか、ある?」

「……へ?」

「いや、毎日放課後とかさ、練習見に来てるし。サッカー好きなのかなって」


好きなのはサッカーではなくアナタです。
なんて言えるはずもなく、


「うん。それに、みんな一生懸命頑張ってるから応援したくなっちゃうの」

笑顔で答えたものの、応援したいのはアナタだけです。

とも、今は口が裂けても言えないなと思った。

「…良かった」

「……へ?」

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