星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
―――悠諳の目線―――
初めて屋上で話した日、
同年代くらいのブレザーを着た男が
乙香ちゃんを迎えに来た
声がした一瞬だったけど乙香ちゃんが
ビクッと顔が強張っていた…
一体アイツは何者?
本当はもう少しだけ話したかったけど、やめた…
“ライ”と呼ばれた男は俺の顔を睨みつけていて
これ以上、乙香ちゃんと“話したい”と言ったら
彼女が問い詰められると思ったからだ…
“また今度”って約束をしてから毎日、
同じ時間に屋上に来ているが
乙香ちゃんはこなかった…
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