星の数の恋よりも月と同じくらいの恋
―――悠諳の目線―――
親父が経営している
大学病院に寄ってからの帰り道…
携帯を弄りながら目に入るのは、
公園からボールが飛び出し、
小さな男の子が追い掛けて行く姿だった…
だが、運の悪いことに後ろから
車が近づいて来るのが見えた
車の運転手もボールを追い掛けてる
子供も目の前の様子に気づいてないみたいだ
「危ない!!」
――ドンッ!!!―
そんな音と共に鈍い痛みスローモーションの様に
俺の身体が空中に舞う…
そして、地面に吸い込まれた…
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