勝手にしたらいいじゃない
それは授業中とか先生と話す時とかに出る、冷やかな声。
サキはいつも話してて不快な時や少し苛ついた時にそう言う声をだす。
でもアスミに向けてこの声をだすことは無かったので、アスミは思わず飛び起きた。

「な…に?」

「アスミはさ…私がたまにクラスで避けられたりすんのも…親に殴られたりすんのも…知ってるよね?」

「ああ…うん。」

そう、サキはそれでだいぶ病みかけてる。
アスミは一瞬で何か嫌なことを知ることになりそうな気がした。

「私の辛いこと、アスミだけが知ってる…。アスミは親友だもん。何でも言えちゃう。」

サキの様子がおかしい。アスミは眉間にしわを寄せた。

「だからね、アスミだけ、言っとこう思ったの…聴いてくれる?」

「うん、いい…よ。聴く。」

「アハハハハ!!やっぱりアスミは優しい…」

サキがゆらりと立ち上がり、夏服の下に着ていた長袖をめくると、その腕には白い包帯がぐるぐると巻かれていた。

「サキ…!…それ!?」

「私のひみつ♪アスミにだけは、教えてあげる♪」

そして、サキは包帯をするするとときはじめた。
「…っ!」
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