マスカラぱんだ


「拓真君!お姉ちゃんと遊ばない?おじさんの葵先生は放っておいて!」

「うん!賛成!おじさんは放っておこう!」


拓真君のこの言葉に、思わず吹き出しそうになってしまった。

もしかして拓真君と私って、気が合うかも?

そんなことを思いながら、ふたり同時に先生の前から逃げ出す。

なんか楽しい!

私と拓真君を追って走る、先生の姿が新鮮に感じた。

いつの間にか私も先生も、鬼ごっこに夢中になって公園を走り回っていた。


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