想い出の宝箱





知らないうちに寝てたのだろうか


あたりはもう夕方で
空も赤く染まっていた





「メール見たかなぁ?」



「見たよ」




誰もいないと思っていたのに
声が聞こえて
あたりを見ると


竜也がいた



「なんで竜也が・・?」



「なんでってお前俺と翔太と
間違えただろ」



「うそ!!」



慌てて送信済みメールを見ると
宛先を間違えていた



最悪だ・・・ここでドジふむなんて・・



「バカだ私・・・」


「うん、バカ」


竜也も苦笑いで
ケータイを眺める




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