君色デイズ
「今日は、景雅様のお友達がいらっしゃるから、くれぐれも粗相の無いようにね。」


今日の朝、あたしに会うや否や、開口一番そう言ったヨシ姉。
そんなふうにくぎを刺されたからか、そのお友達とやらがいつ来るのかと落ち着かない時間を過ごす。

だって、そうでしょ?景雅様ともまだまともにお話したことないのに、いきなりお友達が来るなんて。

妙に緊張する私のことなんて知る由もなく、その来訪者たちは14時きっかりにやってきた。


「お待ちしておりました。」


そう言って深くお辞儀をするヨシ姉の横、あたしも同じように頭を下げる。景雅様の友達ってことは、この人たちも金持ちなんだろうなーとかのんきに思っていたあたしの前で、3人の歩む足が止まる。
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