空の竜〜リュウに選ばれし者たち〜


「あっ…うん!」



わたしから誘っておいて、元気のよさにたじろぎながら、返事をした。




「俺、大。よろしく。小5や」



大?

やっぱり男の子?


いや、大ってあだ名かもしれないよ?


ボーイッシュになりたい子かも、しれないし?


わたしは、名前を聞いても、まだ


はっきり、男の子だって思えなかった。


それほど、かわいらしいんだもん。



「わたしは、小6になるよ?
 東京からきたんだ。純って言います」



ちょっと緊張気味に、自己紹介した。



「へぇー、じゃあ、同い年や。なにする?」




ん?


じゃあ、大…さんも小6かな。




「山、行きたくて…」


「ええで!」






.
< 19 / 100 >

この作品をシェア

pagetop