死神彼氏と五日間
第二章 悪魔のキス




「悪魔というのは俺たち死神とは敵対視するような仲なんだ」



死神は机の上に座った。




――――…行儀悪っ!

と 真奈は口には出さずにツッコミをいれてみた。



――――…あ、でも、死神にはマナーがないのかな?





「死神が生まれ変わるための魂を狩るのに対して、あいつらはただ自分の欲のために魂を『食う』…―――」




「食べるのっ?!」




「そうだ。当然、食べられた魂は生まれ変わらない…」





真奈は手に持っていたうさぎの置物を見つめる。




――――…それじゃ、ユキトさんは私の魂を食べるためにあんなに優しくしてくれてたの?




――――…全ては自分の欲のためだったの…?




「次に魂の食い方だが…―――、……!おいっ、どうした?!」



「え…」




顔を上げると頬に涙がつたうのがわかった。




――――…私、泣いてる…。






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