付き合った当初はそんな甘えた声を出す雄也を可愛いと思った事もあった。
しかしこの場面でそんな甘えた声を出す雄也を軽蔑する自分がいた。

「あんたは欲望に素直すぎるよ。お腹がすいたからってアタシを全く知らない会場にほったらかしにしてご飯をむさぼし、眠いから…セックスがしたいからって目の前の困ってるおばあさんを助けようともしないで、アタシと家に帰ろうとする。そんなくだらない人間とはアタシ、もう一緒にいたくない。別れましょ。二度とアタシの前に現れないで」っと雄也を睨み付けると例の集団の方へ足早に向かった。

「おい、百合!!」っと後ろでアタシを呼ぶ声がしたが無視して「大丈夫ですか?着物少し緩めましょうね」おばあさんに声をかけた。

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