INCOMPLETE A PICTURE BOOK



「どう?ちゃんと叶えてきたよ!あの子の願い」


一刻も早く願いを叶えたい。


その気持ちが潤を動かす。



「あの子の願いは確かに叶えられました。……一時的には」



「え……?」




潤には意味が分からなかった。



確かに叶ったのだ。



あの子は狼と友達になった。



なのに……



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