INCOMPLETE A PICTURE BOOK



う゛ぅ―……


なぜか聞こえてくるうなり声。



それがよけいに恐怖をかき立てる。




「ってか鬼退治とか、うちら普通の人間だよね?」


自分が人間かどうか安心できなかった。


「俺にはお前だけじゃなくて、俺も人間だと思いたい」


もはやだれが正常な人物か分からない状態に陥った。


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