恋愛詩人
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…不良は嫌い。

チャラチャラしてて苛つくし、現実逃避している様にしか見えない。

それだけではない。

――他人を傷つけたり、他人に迷惑をかけるところが、一番嫌いなのだ。

それによって、自分が孤立している事にも気がつかない。

そんな大嫌いな不良を、助けてあげたい。救ってあげたい。

生徒会長だからと言うのも、勿論理由の一つだ。

もうひとつは、自分自身にも良く判らないけれど、個人的に放っておけない。

―――それだけ。

良く、教師や生徒の中に『不良だけは救いようが無い。』と、言う人がいる。

――けれど、それは違うのではないかと、私は思う。

不良だって、優しい人はいる。

巻き込まれて、仕方なく不良をやっている人だっている。

…そう。アイツのような。

不良を、アイツを救いたいと言う気持ちは、罪なのだろうか?

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