【超！短】何か変な話
ある女は生まれつき眼が見えなかった。





ある男はその女に恋をした。






やがて二人は愛し合うようになった。


女はその男の優しく太い声にときめかない日はなかった。




闇の中の一筋の光だった。




男はその女のために必死に働いた。




眼の見える手術をさせるために必死に必死に働いた。





ようやく貯めたお金で女は手術を受けた。



女は眼が見えるようになった時、涙を流して喜んだ。



男の顔を見て、何度も何度も涙を流してお礼を言った。





しかし、女は次第に気付いた。



男の姿がとても醜いという事に。





女はすぐにその男を捨てて新しい恋をした。




その新しい男は生まれつき眼が見えなかった。




やがて二人は愛し合うようになった。



男はその女の優しくて甘い声にときめかない日はなかった。




闇の中の一筋の光だった。




女はその男のために必死に働いた。




眼の見える手術をさせるために必死に必死に働いた。





ようやく貯めたお金で男は手術を受けた。



男は眼が見えるようになった時、涙を流して喜んだ。


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表紙・目次

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