紅屑の記憶

「あと少しで町です
頑張って下さい」


リシナはイヴの
手を引いた


「ありがとうリシナ」


イヴはそう言って
繋いだ手を見つめる


いつも私が辛い時、
泣いてる時に
手を引いてくれる…


リシナ…ありがとう…


いつか…
あたしもリシナの
手を引いて歩けるくらい
強くなるからね…




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