背中ばかり
片想いな両想い
二年前の冬
初めて手をつないでから
私たちは変わり始め

ずっとほしかった
あなたの指や
唇を

私はようやく
触れることを許された

あなたにとっての
ただ一人になれたと

共に過ごし
信頼を深め
心穏やかに

私が欲しかった
あなたの温度は
とてもそばに
そっとあり

揺るがず
そのままでと
幸せの恐怖に
負けぬよう
祈る日々だった

変わらないで
何も
変わらないで

そう願いはじめたのは
変わる何かを
感じ始めたから

あなたの目には
いま
あなたの心には
いま

誰がいるの

その笑顔は
誰が与えたものなの

わずかな変化すら
気付いてしまう
自分を呪い

今日も
あなたの背中を
横目で見守る

まっすぐ見れない
私の弱さは
恐怖に負けた
悲しい罰だ

戻ってきて

またあの日に

始まった私たちに

手のぬくもりが
こんなにも悲しい今は
思い出だけが
救いの今は

ただあなたの背中に
そっと願うだけ

その心が
早く戻るようにと

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