彼はあたしに優しく嘘を吐く
「…ぎ、おい!!桜木!何回呼べばいいんだ!?」

「すいません…」

ヤバッ…ボーッとしてた…。


「元気ないなぁ~日和は」

「藍がテンション高過ぎなんだよ?何かあったの?」

「藍ね?尚和と付き合う事になったの♪」

尚和!?尚和って…あの…。


「マジで!?おめでとう♪」

そんな喜んでると…。

「日和ーあれ、アンタの彼氏じゃない?」

そう親友の利沙<リサ>に言われて窓を見る。


「あ゛~~マジだ。でもあの女、誰?」
藍がそう言う。

信吾の隣には綺麗に髪が巻かれていて、派手目の化粧をした明らかにあたしより年上の人…。


あの人…誰?
< 2 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop