幼なじみの二人。*+ -完-
~光希side~

あの日から数日が経った。

姉ちゃんは、ずっと家で引きこもって居る……

仕事も、学校にも行かなくなったんだ。

「なぁ、姉ちゃん……
仕事、行かなくて平気なのかよ…??」

「大丈夫……
活動休止してるから。」

姉ちゃんは、輝兄がいなくなってからずっとこんな感じだ。

輝兄はそれだけ、姉ちゃんの中で大きい存在の人なんだと思う。

燈輝は、学校には行っているものの、早退してくることが多くなっていた。

燈輝は多分、相当ダメージが大きかったんだと思う……

下手すれば、姉ちゃんよりも、ダメージが大きい可能性がある。

「ただいま……」

「燈輝、また早退か??」

「うん…
熱あるからゆっくり休めって言われて…;」

「そっか…
じゃ、ゆっくり休めんで??
何か、あったらすぐに言えよ?」

「うん…っ」

燈輝は足早に階段を登って行った。



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