学校の王子様!!②












「何する?」

「え、何かしてくれ…痛っ」

「変なこと考えるな!変態!」

「だからって殴るなよ」


顔真っ赤…

確かに考えたけどさ

恋人同士なんだし別に良くないか?


「トランプとか、ウノとか!」

「何でカードゲーム限定?それに二人じゃつまんないだろ」

「だってさ…なんかしてないと眠っちゃいそうなんだもん!」

「もん!って…。てか寝たらダメなのか?」

「……寝ちゃったら、雅翔とくっついていられないじゃん…」

「え、いや…うん」


くっついて寝るという考えはないのか


「あ!えっと…、雅翔が仕事で疲れてるなら寝るけど…」


人に気ぃ使いすぎ

まあ、そんなとこも好きだけど


「大丈夫、心配してくれてありがとな」

「別に…普通だし…」


照れているのか俺から離れて部屋をうろつく

本棚の前で止まって不自然に本を出し入れしてる

学校だと多分見ない光景だな


「咲羅、それ何?」

「へ?どれ?」

「その1番上のとこにある…そう、それ」


他の本より一際大きいそれ

淡いクリーム色で白にとっても近い色をしてる


「中学の卒業アルバムか…懐かしいな」

「中学のアルバム?見せて」

「いいけど…何も面白くないよ?」

「いいから見せて」

「はい」

「咲羅、ここ」

「うん」


いつもの定位置

俺の脚の間


「さてと、中学の咲羅はどんなんだったのかな」


一枚開くと大勢の人からの寄せ書き


「凄いな…」

「普通じゃないの?」


全4ページ余すところなく字がかいてある

見た感じ300人はある

全校全員からもらったのか?


「懐かしいな…卒業式の日、なかなか帰れなかった」

「マジかよ」


















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