幼キ人魚ノ最初ノ恋。
その人魚、名を薔薇【ローズ】と云う

「こうして、人魚は泡になって消えてしまいました・・・」





あたしが小さい頃から大好きだったこの童話
117歳になった今でも、よく読むの



「あーまた薔薇ってばその本読んでるの?
 本当飽きないよねー」


青い髪の彼女は麗【うるは】



「それだけ物持ちがいいのは
 良い事よ?麗も少しは見習わなきゃね、うふふ」


淡いピンクの髪の彼女は愛理【らぶり】




「なによー麗っ
 本当愛理の言う通りなんだから!」


「うるさいわ!」


「まあまあ二人共・・・
 それよりこの童話の女の子、最後泡になって消えちゃうのよね?
 可哀想」


そう
大好きな人の幸せを祈って


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