君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



トイレにでも行ったのかと思いながら、ちょうど窓際の席が空いたので、そこへ腰をおろした。

景色がいいなぁ…

テーブルに肘をついて、ぼんやりと外を眺める。

ウェアとか持ってきてたら、スノボにでも挑戦したくなるほど。
風を切りながら見える景色も、きっと綺麗なんだろうなと思う。

「綺麗だ」、、、なんて、今思い出すことじゃない!!!

やめろやめろ、と頭を振って、ふぅ、とため息をついた。


「ねぇねぇ、なんでウェア着てないの?1人で来たの?」

「あ、いや、、、」

知らない人が二人…たぶん大学生くらいかな。
ウェアにパーカーを着てて、きっと上級者の人かな?


「俺と来たの」



< 313 / 344 >

この作品をシェア

pagetop