君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



美加が思ってるほど、完璧な人間ではないと思うんだけどなぁ。

やっぱり、あのライブハウスで会っただけじゃ、そうなるのかな?


「あ!でも彼女いるとか」

「誰に?」

「江口さんだよ~、正樹が止めとけって言ってたよね?」

「あぁ、そうだね。知らない」

…ことにしておいた方がいいよね。


「じゃあ許せなくない?!」

え?

「だって、彼女いて明に近づいたなら、あたし許せないんだけどっ!」

「あ、、、いや、、、」

「違う?!何よ、もしかして…それさえかばいたくなる程好きになっちゃったの?!」

「違うけど!」


うぅー、何て言えばいいんだろう。



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