魔女が涙を流す夜~リンドブルムの剣~





「緑の髪、なんぞそうそう居ないからな、
 すぐ見つけられたが・・・・どうだ?
 魔女は、誰でも受け入れると聞いたが
 ・・・・どうなんだ?」



厭らしい。
心底、気分が悪いわ。



「・・・・・そうね、ねぇ貴方」



そう囁いただけでニヤニヤするような奴
私が相手にするとでも?



「そんなに蝉になりたいなら、
 今すぐにでも変えてやるけど?」



マントを翻し、睨みつけ、
ヒールでソイツの足を力いっぱい踏む。



「いっっ・・・・・・・・」



足を押さえ、痛がるオトコを
尻目に、私は去る。




「エオスと私を一緒にするな!!」



< 57 / 136 >

この作品をシェア

pagetop