透明なカケラ、ひらひら
ゼロ。




クラブの中は爆音すぎて逆に静かにさえ感じるよ。なんて、リオが言っていたことがあるけど、彼を見付けた瞬間、確かにすべての音が消えていた。
そこにあるはずの音も色も、私は失った。
彼が私の視線に気付く。だけど、ふたりの視線が交差するより少しだけ早く、私は恋に落ちていたんだと思う。




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