カルマ



廊下に出ると
白い壁に
青い光が線になって
走っている



この建物全体が
何かの機械のようだ






カイルは頭を押さえながら
部屋の外に出た







頭がぼんやりする‥











ガチャ
と隣で扉の開く音が
聞こえた


隣といっても
一部屋が離れている










扉が開いて
出てきたのは
自分と同じ歳くらいの
少女








あの子も頭痛いのかな‥

押さえてる






何か話すか?

でも言葉が出ない







やっぱり
ぼんやりだ‥




あの子も同じだろうか‥?


< 9 / 44 >

この作品をシェア

pagetop