S・S・S
―…頭がクラクラする。
「サラちゃん…」
灯歌ちゃんが不安そうな、申し訳なさそうな表情でポツリと呟く。
あたしは“大丈夫”、と手でサインをしながら
内心、これ以上ないほど焦っていた。
くっそ、モモの奴…
あたしが無下に断れないの分かっててやってるに違いない。
妙なところにだけ頭が回るんだから!
「―――…あたし…」
どうしたら。
こういう時は、どうしたらいいの?
頼っちゃダメだと思いながらも、後ろを振り返った。
けど、そこには――…誰も、いなかった。